学校法人 福島成蹊学園 学校法人 福島成蹊学園

HOME

News & Topics

コース活動を行いました その① 1年文理選抜コース

News & Topics

コース活動を行いました その① 1年文理選抜コース

2021.11.08

高校

 2年生が研修旅行中の11月4日㈭、1年生文理選抜コースと普通コースがコース活動を行いました。

 文理選抜コースは「防災教育・心肺蘇生とAED」がテーマでした。日本赤十字社福島県支部より4人の講師をお招きし3つの活動をしました。

 1つめは「ハイゼックス」による炊飯実習です。「ハイゼックス」とは引張強度や耐熱性等に優れた高密度ポリエチレンの事です。災害時の避難所などで炊飯器が使えなくても、お湯が沸かせれば、これを非常用炊出し袋として活用し、衛生的で温かいご飯を提供することが出来ます。米と水を入れた後に輪ゴムで口を縛るときに空気を抜くのが難しく生徒たちは苦労していましたが、結果、全員が上手に炊き上げることができました。各自持参したレトルトカレーなどで食事をし、その際にも、紙皿にラップをかけるなど、災害時にできることを体験しました。

 2つ目はドローイングチャレンジです。これはチームワークを作る目的で、NASAや一般企業の研修でも行われているワークショップです。ペットボトルの先にマジックペンをさして絵を描くのですが、ペットボトルを支えるのはチーム4人の人差し指のみです。仲間がどうしたいのかを考えながら自分の動きを決めなければなりません。生徒たちはなかなかうまくいかず悲鳴を上げながらも、楽しく活動していたようです。

 3つ目は心肺蘇生法とAEDによる1次救命措置研修です。「みなさん一人ひとりが誰かの命を救うことができることを意識してください」という講師の先生のことばには重みがあります。傷病者を発見したときの所作から心臓マッサージ、人口呼吸法(感染症を考慮し、今回は直接の実技はしませんでした)、AEDの使用法まで一連の流れを学びました。生徒たちも真剣に取り組んでいました。

【生徒感想】
○炊き出し訓練はどんな時に役立つのか分からないまま参加しましたが、実際今日炊き出し訓練をしてみて、普段は冷たくなってしまったお弁当を食べていますが、温かいご飯を食べて、避難所にいる人がこの温かい食事を食べたら、久しぶりの温かい食事はきっと安心感を与えてくれると感じることが出来ました。
 救急法は1度やったことがありましたが、実際目の前で人が倒れたら助けることが出来るのか不安になりました。
 防災ワークショップは楽しい活動からいろいろ事を学ぶことが出来ました。今日の活動は協力しないと出来ない事が多く、さらに仲が深まりました。(女子)

○今日は今まで知らなかった知識や体験が出来て良かったです。講師の先生のお話を聞いて、人が倒れてもすぐに近付かず、周囲の安全を確認することや、AEDの使い方などを知ることが出来て本当に良かったと思いました。自分が人が倒れている現場に遭遇しても、勇気をもって冷静に人命救助を出来るようになりたいです。
 ワークショップではコミュニケーションがとても大事だと感じました。同じ内容を考えても意見を出し合うと、自分では気づかなかった意見が出てきたりして、視野が広がりました。(男子)

○炊き出し訓練の時、最初は本当に作れるのか、おいしいのか、衛生面は大丈夫なのか心配だったが、講師の先生の話を聞いて、すごく災害時に役立つものだと知りました。ご飯も普通に家出炊いたご飯と全然変わらずおいしかった。
 これまでAEDの名前やどういう時に使うのかなどは理解していたが、いざ実物に触ってみて、自分が倒れた人がいた時には今日習った事を自信に持って人を助けたいと思った。
 防災ワークは自分の意見や他の人の意見を聞いて、どんな時でも自分から話していきたい。
 今日習ったことは、本当に日常生活に起こった際につかえることが全てで、とても良い経験になった。これを知らない人にも伝えていきたい。(男子)

○救急法講習が学校で学べてとても良い経験になりました。
 本当に自分の目の前で知らない人や身内の人が倒れてしまった時、今までは絶対何も出来ない状況でしたが、今回学んで、パニックになってしまうのは当然だけれども少しでも自分が出来ることをして人を救えたらいいと思いました。
 炊き出し訓練では久しぶりに温かいご飯を食べれてとても嬉しかったです。避難する時は多分いつも食べている温かいご飯が食べれないので日ごろから感謝して食べたいと思います。
 防災訓練では改めてコミュニケーションの大切さを学びました。実際に自分がその時に遭遇したら今回の事を思い出そうと思います。
 これからいつ何が起こるか誰にも分からないですが、今日のことを忘れないようにしようと思いました。(女子)