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第1回 東京薬科大学高大連携活動

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第1回 東京薬科大学高大連携活動

2022.12.26

高校

 12月10日㈯、東京薬科大学さんとの第1回高大連携活動を行いました。

 今年度より、本校の普通理系コースの取り組みが一般社団法人三菱みらい育成財団が実施する「心のエンジンを駆動させるプログラム」に採択され、その支援を活用して、オリジナルの探求活動に取り組んでおります。その中で、今回の東京薬科大学さんとの高大連携活動を実施しました。

 まずは、東京都江東区の日本科学未来館にて「スーパー発電菌みんなで探そうプロジェクト Step.3進捗を共有しよう!」に参加しました。東京薬科大学の渡邉一哉先生を中心に泥電池のプロジェクトを日本科学未来館のラボにて実施しており、今年の8月にそのプロジェクトに参加した生徒たちがいたことを縁に声を掛けていただきました。

 茨城県の茗渓学園中学高等学校(*茗渓学園中学高等学校は泥電池の研究で2019年度のジュニア農芸化学会で優秀な研究として学会誌「化学と生物」に取り上げられた学校です。)の生徒さんと一緒に活動し、研究発表を聞いた後、日本科学未来館の長島瑠子さん、渡邉一哉先生、渡邉先生の研究室の学生さん方とディスカッションしました。内容についてはわからない部分もありましたが,発表の仕方や発表用のスライドの作り方など学ぶべきことが多々ありました。研究発表の様子から、研究に対する情熱を感じることができました。その後、渡邉先生のラボを見学しました。日本科学未来館の普段入ることのできないエリアに潜入し、最先端の研究の一端を知ることができました。

 続いて移動し,東京薬科大学の藤原祥子先生、前本祐樹先生、微生物部の学生さんたちと交流しました。

 朝から合流している本校卒業生の遠藤瑞季先輩(東京薬科大学3年生)、神村美妃先輩(東京薬科大学1年生)が中心となって本校生徒たちのためのオリジナルのプログラムを企画し、遠藤瑞季さんの司会で午後の部がスタートしました。最初にお互いに自己紹介し、その後、藤原先生、前本先生に先生方の研究室の紹介をしていただきました。藤原先生からは,藻類の魅力についてお話いただき、藻類の様々な可能性について知ることができました。また、前本先生からはノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典先生の話やタンパク質に関する話を聞かせていただき、研究の一端を感じることができました。

 その後、イシクラゲの研究や泥電池の研究発表を聞き、いよいよ自分たちの研究についても先生方、学生さん方の前での発表にチャレンジしました。先生方や学生さんからするどい質問をされ、自分たちの取り組みの甘さを実感しましたが、それでも、全員が外部の方々の前で自分が研究したいことについて発表しました。緊張しましたが,無事やり切ることができました。

 次に,学生さんに東京薬科大学のキャンパスや施設についてお話をしていただき、東京薬科大学の雰囲気や良い面等を教えていただきました。最後に,学生さんと一緒に生物に関するクロスワードにチャレンジしました。先生方も巻き込みながら,生物に関する様々な問題に学生さんたちと一緒に考えながら取り組み,全問正解後に学生さん手作りのキーホルダーをいただきました。先生方や学生さんたちとの交流を通して,今回多くの事を吸収することができました。

 朝早くから移動して大変な点もありましたが,あっという間に時間が過ぎてしまい,本当に充実した一日を過ごすことができました。生徒たちは、今回御指導いただいた東京薬科大学の先生方、今回の企画を考え、運営いただいた学生さん方への感謝の気持ちを忘れず、今後も探究に励んでもらいたいと思います。次回の連携活動に向けて,今後も探究活動を頑張りましょう。