学園紹介
福島成蹊中学校・高等学校
理事長・校長本田 哲朗
西洋の歴史をたどると必ず「錬金術」の話がのっています。これは鉛などの賤金属を「金」に変えようと何世紀も努力した事実なのですが、結局このもくろみは成功しませんでした。しかし、「ひと」は金属とは異なり、“環境と努力”によって鉛が金に代わる以上に成長できる存在なのです。私たちはこの可能性を信じ、必要なモノを『中高一貫教育プログラム』として用意しました。
現代は科学技術の予想を超えた進歩の中で、次代の予測が不可能とも言われています。その事を背景として、昨今、教育改革が叫ばれていますが、私は『成蹊の教育』に時代が追いついてきたと認識しています。なぜなら、私たちのプログラムの中にはすでに“現代に求められている新しい教育観”が実践として含まれているからです。たとえば、気付きの機会でもある多種多様な行事、理解に不可欠な充実の学習時間など、すでに成果として表れています。「リベラルアーツ充実プログラム」もスタートしています。
本校には物事に真摯に取り組む者だけが経験できる出会いがあります。私はここで『人類の幸福と福祉のために、地球規模の問題解決能力を備えた“こころ”ある人材』を育てたいと思っております。
初代校長 熊田子之四郎 書
「桃李不言下自成蹊」
「成蹊」という名は、司馬遷が「李将軍列伝」(史記)において李廣の人物を述べるため引用した諺「桃李不言下自成蹊」(桃李もの言わざれども下おのずから蹊を成す)から採ったもので、福島成蹊高校の教育の理念をあらわしています。人里離れた深山の桃李は美しい花が咲き、美味しい実を結ぶ。深山のために直ぐ人目にはとまらないが、一度見つけ出されればそれを愛でようと人々の歩みも繁くなり、谷間に尾根に自然と小道(蹊)が作られる。そのように人間も、かおり高い徳操を内に蔵していれば、自ら求めなくても人々はその徳を慕い集ってくるものであるとの意味です。
心を育み、
叡智を究める。
校訓「桃李不言下自成蹊」のもと、次代を担う徳を備えた人材を育成すべく
1
感性と品性を養うきめ細やかな教育を通じて、自ら学び続ける姿勢を育みます。
継続的な成長において欠かせないものの一つが生きる力です。そして、その礎となるものが感性と品性であると私たちは考えます。
2
果てしない知的好奇心と論理的探究心に磨きをかけ、豊かな教養と創造力を育みます。
すべての人間は、あらゆる可能性を秘めています。それはあなたも同じです。本校では、一人ひとりの未知なる可能性を引き出します。
3
これからのグローバル社会において、多様な文化を理解し、課題解決に向けて果敢にチャレンジする心を育みます。
自国と異文化を理解する複眼的視点とコミュニケーション能力が不可欠と私たちは考え、様々な機会を提供します。