学園紹介
理事長高橋 幸七
学校法人福島成蹊学園は、大正2年(1913年)に福島成蹊女学校として福島の地に産声をあげて以来、幾多の変遷を経た中にも、校訓「桃李不言下自成蹊(司馬遷「史記」より)」の教えは変わることなく、これまで卒業生約二万六千名を輩出してまいりました。
平成21年4月には、それまで運営の高等学校に加えて中学校を開設し、中高一貫制度を導入するに至りました。中高一貫制度は、中学校と高等学校をただ単に繋げるだけでなく、六年間の継続した教育指導によって、生徒の個性や能力の伸長が一層期待出来ること、中学校から高校生までの幅広い年齢集団による学校生活により、社会性や豊かな人間性を育成出来ることにあります。 より具体的に触れれば、六年後の難関大学受験をしっかりと視野に入れ、系統的、効率的かつ充実した教育プログラム「首都圏型中高一貫教育」の中で、個性豊かで高学力を備え地域にそして社会に貢献出来る人材を育んでまいります。
役員・教職員一同は、成蹊百年の歩みを大切にしながら、次代に向かって常に改革の精神をもって新しい教育の在り方を追求し続けます。
関係の皆様や地域の皆様の一層のご支援をお願い申し上げます。
また、東日本大震災被災後の福島復興の要となるべき人材輩出という重要な役割を担う教育機関の責務を充分理解し、諸事取り組んでまいりますので、全国の皆様のご支援も併せてお願い申し上げます。
福島成蹊中学校・高等学校
校長本田 哲朗
私達は福島に生きる者として、復興の歩みを止めることはできません。これには、長い年月と膨大な経費が必要ですが、何よりも福島を愛する多くの人材が必要です。これを踏まえ、本校は復興に貢献できる人材を輩出することを使命と心得ています。
本校は大正2年に開学致しました。開学以来、校訓は漢時代の司馬遷が記した『史記』の一節、『 桃李不言下自成蹊 』です。大意は“薫り高い徳操を備えた人となれば、その人を慕って、多くの人々が集まって来る”と言う比喩です。末尾二文字が校名であり、本校で学ぶ生徒に対し篤実なヒトに成長してほしいとの願いを込めています。また、不易の『校訓』を踏まえ、具体的な『教育目標』には第一に感性と品性を、第二に知性の育成、第三には国際性を掲げ、教育内容の充実に努めてきました。
現在の社会は著しい技術進歩によってAI等の技術革新が進み、IoTとの連携が期待されるソサエティ5.0に向かっています。しかも誰も予想が困難な時代でもあります。
一つ確信を持って言えることは、過去の偉人の例に漏れず“ひと”とは高い志を持ち、たゆまぬ努力を重ねることによって、劇的に成長できる存在なのです。その環境が成蹊にはあります。
さあ、私達と共に将来に夢を繋ぐ高校生活を送りましょう。
初代校長 熊田子之四郎 書
「桃李不言下自成蹊」
「成蹊」という名は、司馬遷が「李将軍列伝」(史記)において李廣の人物を述べるため引用した諺「桃李不言下自成蹊」(桃李もの言わざれども下おのずから蹊を成す)から採ったもので、福島成蹊高校の教育の理念をあらわしています。人里離れた深山の桃李は美しい花が咲き、美味しい実を結ぶ。深山のために直ぐ人目にはとまらないが、一度見つけ出されればそれを愛でようと人々の歩みも繁くなり、谷間に尾根に自然と小道(蹊)が作られる。そのように人間も、かおり高い徳操を内に蔵していれば、自ら求めなくても人々はその徳を慕い集ってくるものであるとの意味です。
心を育み、
叡智を究める。
校訓「桃李不言下自成蹊」のもと、次代を担う徳を備えた人材を育成すべく
1
感性と品性を養うきめ細やかな教育を通じて、自ら学び続ける姿勢を育みます。
継続的な成長において欠かせないものの一つが生きる力です。そして、その礎となるものが感性と品性であると私たちは考えます。
2
果てしない知的好奇心と論理的探究心に磨きをかけ、豊かな教養と創造力を育みます。
すべての人間は、あらゆる可能性を秘めています。それはあなたも同じです。本校では、一人ひとりの未知なる可能性を引き出します。
3
これからのグローバル社会において、多様な文化を理解し、課題解決に向けて果敢にチャレンジする心を育みます。
自国と異文化を理解する複眼的視点とコミュニケーション能力が不可欠と私たちは考え、様々な機会を提供します。