「Fukushima Seikei School Revolution for 2026」とは何ですか?
福島成蹊高等学校は創立以来、110年余、不変の校訓「桃李不言下自成蹊」のもと、篤実な人間の育成をおこなっていますが、時代の変化に応じて教育目標を設定し、これまでも幾度かの教育内容の改編を行ってきました。
「Fukushima Seikei School Revolution for 2026」は、少子化や生徒の気質の変化、進学・就職事情の現状に対応し、より幅の広い層の生徒一人ひとりが、満足できる学校生活を追求し、よりよく自己実現につなげていくことができる学校となることを目的とした、令和8年度からの教育内容の改編です。
改編を行うのは上浜キャンパスの3年課程です。赤い文字は、
Fun(楽しい)…楽しい学校
Satisfaction(満足)…満足できる学校
Selection(選択)…自分で選択できる学校
Respect(尊重)…一人ひとりが尊重される学校
を表しており、今回の改革の理念を示しています。
具体的な内容は、次の4つになります。
➀「志学文理コース」「実理総合コース」の2コース体制
➁制服オプション追加
➂eスポーツSTART
➃特待制度の充実
志学文理コースとはどんなコースですか?
志学文理コースは4年制大学への進学を目指すコースです。
2年次より、さらに「国公立大学コース(文系・理系)」「私立大学コース(文系・理系)」に分かれ、一人ひとりが志望する大学に向けて、より効率の良いカリキュラムで学習できます。
福島成蹊高等学校(3年課程)の大学合格者数は、国公立大学55名、私立大学777名と、県内私学ではトップクラスでした。これまでに培った指導方法を生かし、合格までバックアップします。
授業は6時間授業で、土曜授業はありませんので、部活動もできますし、その他、自分が選んだ活動をすることができます。長期休業中は、部活動と両立を図りながら、課外授業を行います。3年生からは状況に応じて補講も実施し、受験を応援します。
実理総合コースとはどんなコースですか?
実理総合コースは就職や短大・専門学校への進学を目指すコースです。
分かりやすく楽しい授業で、基礎力を身につけ、就職進学してから困らないようにします。2年生からは選択授業も取り入れ、一人ひとりが高めたい分野を学ぶことができます。
授業は6時間です。放課後や土日、また、長期休業中も自分で選択して活動できますので、部活動や自分でやりたい活動を中心に高校生活を送りたい人にもおすすめです。
進路指導は、決定まで丁寧に指導、対応します。就職希望者は18年連続100%内定しています。
入学後に進路希望が変わったらコースの変更はできますか。
心身ともに大きく成長する高校時代に、進路希望が変わるのは当然のことと思います。
今回のコース改編では、2年進級時と3年進級時にコースの変更ができる「転コース制度」を設けました。進路希望が変化しても対応が可能です。
ただ、3年間という限られた時間を、同じ目標や環境で過ごした方が人間的成長には有効で、また、進路希望も実現しやすいと思います。ぜひ、自分の生き方や進路をよく考えてコース選択をしていただくことをお勧めします。
各コースでは校舎が違うのでしょうか?
中学校から入学する中高一貫コース(6年課程)の生徒は主に腰浜キャンパスで生活し、高校から入学される皆さん(3年課程)は上浜キャンパスで生活します。
実技教科ではいっしょに活動することもあります。グラウンドや体育館、実習教室などは、全コースの共用施設として、必要に応じて腰浜キャンパスと上浜キャンパスを行き来しながら、利用することになります。
推薦で受験したいのですが、可能でしょうか。
推薦試験は本校専願であることが条件で、種類は「一般推薦」「スポーツ推薦」「文化系クラブ推薦」「スポーツ特待」の4つがあります。
全てに共通する出願基準は、
➀評定平均が、3年1・2学期(2期制の場合前期)で
志学文理 3.0以上
実理総合 2.5以上
➁評定「1」 が、3年1・2学期(2期制の場合前期)にないこと。
➂欠席が3年1・2学期(2期制の場合前期)で10日程度。
全て「3年1・2学期(2期制の場合前期)」ですので、1・2年生の評定や欠席は出願基準とは関係ありません。
スポーツ、文化系クラブ推薦は、入学後に活動を継続することが条件となります。また、スポーツ特待は実績も考慮されます。
もちろん、中学校の校長先生の推薦をいただけることが前提ですが、ここ10年は推薦入試での不合格者はいませんので、本校志願者は、ぜひ推薦入試を受験していただくことをお勧めします。
一般入試では、どのくらいの点数をとれば合格できますか?
学科試験の合格最低点は、年度によって異なりますが、おおよその目安は150点満点(国数英 各50点)で学究進学コース85~90点、文理選抜コース75~80点、普通コース45~50点程度です。
令和8年度入試から「志学文理コース」「実理総合コース」に再編されました。合格最低点は、志学文理コースは現・普通コースに近い点数、実理総合コースは、現・普通コースよりも低くなると思われます。最終の合否判定は学科試験の成績に加えて、調査書を含めた総合判定となります。
志学文理コースの最低点に足りない場合は、実理総合コースで合格する場合もあります。合格後の辞退も可能です。
例年の合格率は99%以上です。自信をもって受験してください。
卒業生の進学や就職先について教えて下さい。
上浜キャンパスの3年課程(特別進学、文理選抜、普通)の令和6年度卒業生は、大学では国公立大学55名、私立大学777名の合格があり、県内私学ではトップレベルです。就職も18年連続内定100%を継続しています。短期大学、専門学校も希望者は100%合格しています。
最近は推薦・総合型での受験者も増えており、特に指定校推薦は人気が高まっています。令和6年度は、大学進学者のおよそ3分の1が指定校推薦で進学をしています。早稲田大学、国際基督教大学、立教大学、成蹊大学ほか、170校の指定校枠がありました。また、短期大学40校、専門学校120校の指定校枠をいただきました。
合格実績の詳細はHPの合格実績を参照して下さい。
高校で力を入れて取り組んでいるのはどんなことですか?
本校の校訓は「桃李不言下自成蹊」で、これは人々が慕い寄ってくるような徳のある人間を育てることを意味しています。また、そのような人間となって社会に貢献していこうとする心を「桃李の精神」と表現しています。
入学された皆さん、一人ひとりが進学したり、社会に出たときに困らないように礼儀やマナーを修得してもらうことは当然ですが、一人ひとりの目標に向かって自己実現するための力を着実につけることのできるカリキュラムの充実、そして高校生として互いを敬い、協力することの大切さを学ぶ多彩な学校行事を通して、人間的に大きく成長し、桃李の精神を体現する人材の育成に力を注いでいます。
制服オプションにはどのようなものがありますか。
これまでも、オプション(希望者購入)として男子はポロシャツ、セーター、女子はポロシャツ、カーディガン、ニットベスト、チェックスカート、スコットタイ(2色)などがありました。
今回の改革では「自分で選択できる学校」の理念のもと、さらにそれぞれの選択で、楽しく快適な学校生活を送ることができるよう、オプションを追加しました。
特に、夏に涼しく過ごすことができるハーフパンツ(男女)、高校生に人気のパーカー(男女)は、福島県内では初の導入です。紺色のポロシャツ(男女)も追加しました。
女子はカラーブラウス(2色)、チェックリボン(3色)、チェックネクタイ(3色)、チェックスカート(3色)を追加し、一人ひとりが好きなコーディネートができるようにしました。
部活動の実績などを教えて下さい。
すべての運動クラブは県大会出場の実績があります。中でも、陸上、水泳の両クラブは県内トップクラスの成績で、全国大会への出場も果たしています。バレーボール、卓球、テニスなども東北大会、全国大会の出場実績があります。サッカー、男子バスケットは県内の1部リーグに昇格しました。高校から始める生徒も多くいますので、初心者でも安心して活動することができます。
文化系クラブも熱心に活動しています。音楽系は吹奏楽、合唱、ギターの3つがあり、ギターは30年連続全国大会出場中。吹奏楽、合唱も年々実力をつけ、県大会や東北大会に出場しています。演劇も上位コンクール出場実績が多くあります。ボランティア活動を行う、JRC・IACクラブも多くの生徒が在籍する人気のクラブです。大会、コンクールがないクラブも、仲良く楽しく活動しています。
eスポーツクラブができるのですか?
現在、コンピュータクラブがありますので、その中での活動となる見込みです。eスポーツ活動は、福島市内の高校では初めてとなります。
eスポーツの学科を持っている専門学校と連携し、機材や活動内容などのアドバイスをいただきながら、よりよい活動をしていく予定です。
どのような特待制度があるのですか?
➀スポーツ特待制度
中学校時の部活動経験を生かし、本校で継続の意志がある生徒を特待生としてオファーします。
➁入学時学業特待制度
志学文理コースの一般入試(1期)受験者の中で、上位20名を特待生候補とし、本校専願の場合、特待生とします。
➂同窓生特待制度
推薦による入学者の中で、父母、兄姉弟妹、祖父母に本校卒業生・在校生がいる場合、特待の対象とします。
現在、政府による就学支援金制度による私立高校授業料実質無償化の検討が継続中です。この決定に応じて、本校の特待の内容を決定し、呈示します。