3月1日㈫、本校・山田記念体育館で卒業式をおこないました。
コロナ禍も収まらない中、保護者参加は1名のみ、また、外部来賓、在校生は参加しないという制約の中、式次第も簡略化しながらの開催でしたが、なんとか実施にこぎつけることができました。
卒業生350名、一人ひとりの氏名が担任より呼ばれ、学校長より卒業が許可されました。
続いて、表彰状の授与がありました。
「日本私立高等学校連合会会長賞」が卒業生全員の中で最上位の成績を残した生徒1名に授与されました。
「桃李賞」が各コース毎の最上位の成績を残した生徒に授与されました。
「皆勤賞」が3年間無欠席で遅刻・早退も一定数内であった生徒に授与されました。
「クラブ功労賞」が全国大会に出場する活躍をした生徒に授与されました。
※受賞者名はこちらへ→「令和3年度卒業時表彰者」
続いて、学校長、理事長、桃李の会会長からお言葉をいただいた後、在校生代表送辞、卒業生代表答辞がありました。
代表の小池陽夏さんが涙で声を震わせながら朗読した答辞の一節、「卒業生の皆さん、共に笑い、共に悲しみ、共に乗り越えてきた日々は一生の宝物です。友人達とのたわいもない会話が心の癒しであり、どれだけ慰められたか分かりません。成蹊での三年間は青春時代の思い出として、いつまでも心の中で大切にします。コロナが落ち着いたら、マスクを取って、笑顔で会いましょう」は、まさに皆の思いを代弁しており、目頭をぬぐう生徒もいました。
※詳細はこちらへ→「令和3年度卒業式プログラム」
思えば、もっともコロナの影響を受けた学年でした。2年生の時にコロナ禍が本格化。当初、誰もどのように対応して良いか分からない混乱が続く中、長期の休校や海外研修旅行を含めたほとんどの学校行事が中止になりました。また、18歳成人や大学入試改革など、さまざまな出来事の転換点に翻弄されたように思います。
例年は卒業式には在校生も出席しますので、成蹊の卒業式がどのようなものか1・2年生のうちに体験的に知ることができるのですが、この学年はそれもありませんでした。初めて参加する卒業式が今までのように厳粛で感動的にできるのか、やや心配しましたが、まったくの杞憂でした。先輩方に勝るとも劣らないすばらしい式となり、彼らもまがうことなき「『桃李の精神』の継承者」であることを示してくれました。
苦しいことが多かった分、たくましく成長した学年だったように思います。人生の喜びと苦しみは同数とも言われます。彼らの前途には多くの喜びが待っていることでしょう。皆の幸せを、教職員一同、いつまでも心より願っています。





