8月4日(木)に福島地方裁判所で社会研究クラブ部員23名と文理選抜コースの 法学部進学希望者6名が裁判傍聴を行いました。
この日は実際の裁判を傍聴するとともに、刑事部裁判官から裁判員裁判の説明をしていただき、また、質疑応答も行いました。
生徒の質問は以下の通りです。
①裁判員として心掛けるべきことは?
②裁判にAIを導入するなら?
③世界で死刑制に関する議論があるのはなぜ?
④法を学ぶことの魅力、メリットは?
④について、担当してくださった若い裁判官の方は、
「私たち誰もが法の網の中で生活しています。高校生であることも、お店でおにぎりを買うことも、法で定められていて、守られています。社会における法の効力がわかると、社会の見え方が変わります。公務員など行政に関わる仕事も全て法律で動いています。何かトラブルが起これば、最後は法律です。少しでも知識があれれば、この社会の中で生きていく強さを身につけることができ、自分や周りの人を守ることもできるので、私はとても魅力を感じています」
と高校生に語り掛けてくださり、生徒の心に響いているようでした。
実際の裁判では、裁判官・検察官・弁護士、そして被告人と2人の刑務官による厳かな刑事裁判を傍聴しました。起訴状の朗読や証拠品の提示など、一つひとつに緊張感が漂いました。
知識で知っていることと実感することには大きな隔たりがあります。日常では味わうことのできない社会の現実に触れ、生徒たちは意識を新たにしたようでした。




