福島県総合美術展覧会は福島県の美術の振興を図ることを目的に開催されており、県内の芸術を愛する方々の大きな目標の一つとなっています。
第78回を迎えた今回、6月14日㈮~23日㈰にとうほう・みんなの文化センターで開催された展覧会では、本校からは5名の作品が展示されました。
特に「洋画の部」で入賞した杉内駿介くんは、一般の賞「佳作」を受賞するというすばらしい成果となりました。
▶洋画の部・佳作 「BUT’ EM」杉内駿介(高校3年)
「油絵が苦手だったので、別な形を、と思い、ペン画をはじめました。細かく描きたいので、0.3mm、0.28mmのペンを使って描いています。大友克洋先生、鳥山明先生のメカが大好きです。現在、卒業制作として100号の作品に取り組んでいます。今回の受賞作よりもっとレベルアップさせたいと思っています」
▶彫刻の部・青少年美術奨励賞 「やっと来た、待ってたよ。」菅野葵(高校3年)
「モチーフは自分の心です。人とのコミュニケーションがうまくいかず、もやもやした自分の心を表現しました。表面は白ですが、後ろの方は粘土を盛り上げ、色を付けて、『生きづらい世の中だけど、生きていこう』という想いを表現しています。空間、建築が好きなので、それを生かした仕事に就きたいです」
▶洋画の部・入選 「仕方がなかった。」大山稟穏(高校3年)
「創作に苦悩する文豪をイメージして表現しました。後ろ姿から苦悩が伝わるような表現を工夫しました。自分が描き切れないのは絵に対して失礼だと思うので、自分が納得し満足するような絵を描いていきたいです」
▶書の部・入選 「臨 多宝塔碑」齋藤脩眞(高校3年)
「文字数を多くして迫力を出しました。字が小さいので、はらい、とめ、をしっかり表現するのに苦労しました。特に顔真卿の「止めてからはらう」特徴的なはらいを表現しました。次の作品は、3年生なので進路決定に向けた決意もこめて『覇気』の2文字としました。9月には東京の展覧会、秋にも高文祭に出品します」
▶書の部・入選 「臨 真草千字文」菅野未来(高校3年)
「行書なので、流れを見てほしいです。墨を長く持たせるように書くのが大変でした。顧問の明珍先生のご指導をいただいて完成させることができました。一人ではできなかったと思います。冬の書きぞめ展を目指して得意の行書で制作していきたいです」




