成蹊中学校には県北地区だけでなく、県内外、さまざまな地域から生徒が集まってきます。小学校までは地元でなじみの友だちと過ごしていたのですから、はたして、新しい友だちができるのか?また、中学校という場になじめるのか?というのは全員が共通して持つ悩み、不安だと思います。
本校では、入学直後の4月に2泊3日の「オリエンテーション合宿」を行っています。3日間、プログラムをこなし、寝食を共にすると、あの悩みが嘘だったかのように、皆、明るい笑顔で学校に戻ってきます。
オリエンテーション合宿のメインプログラムの一つが「貼り絵」です。細かい作業に粘り強く取り組む「集中力」「忍耐力」、皆で同じ目標に向かって努力する「協働性」を養い、大きな結果を残した「達成感」を経験することで、今後の学校生活の基盤を養います。詳細は下記の記事をどうぞ。
成蹊を探れ! 第7回 貼り絵の歴史 ~いっしょにがんばる仲間の証!~←クリック
今年度は新型コロナ感染症の影響でオリエンテーション合宿を中止にせざるを得ず、学校再開後に作業を行いました。本来であれば、新しくできた仲間といろいろな話をしながら楽しんでおこなう活動ですが、感染症予防の観点から、適切な距離を保ったり、まとまった時間が確保できなかったり、様々な制限がありました。それぞれが家に持ち帰ったり、学校で空いている時間を見つけたりして少しずつ作業を進めました。
さて、今年は何の絵柄でしょう?ピンクが目立ちますね。春なので桜でしょうか・・・?
なんと、初の「校歌シリーズ」!ピンクは成蹊の象徴、「桃李の花」でした。しかも、完成度が高い!美しいデザインに加え、細部まで緻密で丁寧な仕上がりです。
完成品を披露した際には、生徒たちの
「お~~~~~~!!!!!!」という歓声、
「あ!あそこ私が作ったところ!」、
「校歌だったのか!!!」、
など、喜びの声がたくさんあがりました。この瞬間は、中学校生活で最初の、生徒と教員で喜びを共感する体験ではないかと思います。
みんなの力で完成させたこの貼り絵は、12期生たちが高校を卒業するまで校舎内に展示され、皆を見守ります。苦しいときもあるでしょうが、この絵が励まし続けてくれることでしょう。
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