2月27日㈯、中学校の第3回新入生オリエンテーションを行いました。
新入生オリエンテーションは、入学後に無理なく成蹊中の生活をスタートさせるために「意識」や「習慣」を少しずつ作っていくことを目的に行っています。
第3回は新入生にはテスト、保護者にはガイダンス、また、副教材販売を行いました。
テストは第2回オリエンテーションで行った学習指導の確認テスト、もしくは範囲を指定して、それぞれが学習してきたことの確認テストになっています。そして、成績上位者は入学式の時に掲示されることを新入生には伝えてあります。
今回のテストの目的は「評価」ではありません。自分が学んだことが成果となって現れる、その実感を通して「学ぶ喜び」を経験することです。もちろん、本来の学ぶ喜びは「学ぶこと」そのものにあります。しかし、そのきっかけは「○○ちゃんに負けたくない」「名前が掲示されてうれしかった」といった思いです。本校では「努力は称えられるべきである」という方針のもと、成績上位者が掲示されます。その背景には「学力は先天的なものではなく、努力によって作られる」という考えがあります。換言すれば、誰でも努力すれば学力は伸びるということです。
テスト前のガイダンスで「頑張って、勉強してきましたか」と訪ねたところ、ほぼ全員がさっと挙手しました。「本気」がないところには喜びも悔しさもありません。全員が努力していてもテストをすればトップから最下位までの順位がついてしまいます。上位の生徒は自信を持ち、やる気を高めることでしょう。目標に届かなかった生徒は悔しい思いをするはずですが、その悔しさがモチベーションとなり、次につながっていきます。もちろん、それが挫折とならないように教員は見守りますし、何よりも「学ぶことが当たり前」の環境がバックアップしてくれます。
保護者ガイダンスでは、第1回オリエンテーションでお話しした「目標とする人物像」を前提に具体的な学校生活のルールや考え方についてお話しいたしました。生徒のより良い成長のためには、学校と家庭が協力し、同じ方向を向いて進んで行くことが不可欠です。「生徒」「学校」「家庭」が良い関係を作っていくことができるようにお願いをしました。
テスト終了後には副教材販売がありました。もちろん、教科書については公立中学校と同様に無償配付となります。加えて本校独自のプログラムや目標がありますので、それに沿った教材が必要となります。新しいテキストを受け取った新入生の顔はやはりキラキラと輝いて見えました。
次はいよいよ4月の入学式です。今年の桜は、まさしく入学式の4月8日が「見頃」ということです。「桃李門に満つ」は優秀な人材が集まってくることを表した中国の言葉ですが、まさしく満開の桜の元、希望を持った新入生が集うことを、私達教員も希望を持って待っています。
アンケートより「受験を考えたきっかけ・決めては」
【児童】
○中学校から本気で頑張りたいと思ったから。
○高い目標が持てて、自分のつきたい職業や大学に行くため。
○体験入学で理科室を見て、いろいろな実験ができると思った。
○算数の勉強をしたかった。
○将来の夢を実現させるために一番良い学校だった。
○英語、茶道、海外研修など私のやりたいことがたくさんありました。
○行事がたくさんあって楽しそうだったから。
○授業がちゃんとしていてすごくいいなと思ったから。
○自分の能力を上げて大学進学につなげたい。
○小学校の時原発事故で外に行く機会が少なかったので海外や山や海などいろいろな場所で経験を増やしたい。
○校風が自分にあっていると思った。
【保護者】
○中高一貫の6カ年三段階プログラムが素晴らしいと感じたから。
○地域の現状にとらわれず、全国に通用する教育を提供しようとする姿勢。
○将来の可能性が広がるように、勉強だけでなく心の教育にも力を入れようとする教育方針。
○少人数クラスなのでコロナ禍でも臨機応変な対応をしていただけると思った。
○保護者説明会の校長先生のお話に共感しました。
○知人のお子様の人間性の成長がとても素晴らしい。
○オープンキャンパスで対応していただいた先生がとても親切で、信頼できると思い興味を持った。
○カリキュラムや行事が魅力的だった。
○公立中学校の教育に不安があり、オープンスクールに参加したところ、カリキュラムや行事が魅力的だった。
○優れた進学実績。
○学習内容の充実。教員の指導姿勢。
○部活動に時間を奪われない(夕方からの時間をしっかり使える)。読書を推奨している。一人一人をしっかり見ていただける可能性。
○本人が大学を目指して勉強したいと希望しているので、公立に進むより、しっかり6年間を通じて勉強した方が良いと考えた。
