10月13日㈭、上浜キャンパスの山田記念体育館で「芸術鑑賞教室」をおこないました。
情報化社会となった現代では、生活の様々な場面でAIが対象者に合わせた『お薦め』を提示することも多く、知らないうちに自分の興味関心のある分野ばかりが集まっていることも珍しくありません。そういう時代であるからこそ、広く教養を身につけてもらいたいという眼目でこの行事を行っています。
毎年、異なった分野の方々をお呼びしていますが、今年は「狂言」です。ご来校いただいたのは、三宅狂言会の皆様。和泉流の名家・三宅家の弟子の皆様で構成された一流の狂言会です。
初めに、生徒たちにとっては初めて触れるであろう「狂言」とはどういう芸能なのかを、大変丁寧に紹介してくださいました。
成り立ちや、能と狂言の違い、舞台セットの意味なども教えていただきました。
その後、「盆山」と「棒縛」の2つの演目を実際に演じてくださいました。
聞きなれない言葉遣いや言い回しのため、完璧に理解することは難しいようでしたが、役者さんの表情や動きなどから、お話の滑稽さが生徒たちにも伝わり、会場は何度も笑いに包まれていました。
今回はコロナ禍ということもあり、会場の密を避けるために午前と午後に分けて実施し、恒例の「体験」などのプログラムは実施できませんでしたが、日本固有の伝統文化を間近で鑑賞できたことは、大変貴重な機会となりました。
観賞会が終わってからも、狂言独特の語り口をマネをする生徒の姿が校舎のあちこちで見られました。
三宅狂言会の皆様、本日はありがとうございました!


