福島成蹊中学校・高等学校 福島成蹊中学校・高等学校

HOME

News & Topics

一貫コース(高校)研修旅行 第3日 長崎

News & Topics

一貫コース(高校)研修旅行 第3日 長崎

2022.11.12

中高

11月12日㈯ 第3日
  9:40 長崎平和記念公園・原爆資料館 
 14:00 長崎港発→軍艦島クルーズ
 17:20 長崎港着
 19:00 宿舎(佐世保)着

 3日目は、午前中に長崎原爆資料館、平和公園、永井隆記念館、山里小学校原爆資料館を、午後は世界遺産の軍艦島に赴き見学研修し、そして長崎市から足を延ばし佐世保市での宿泊となりました。

 今朝の長崎市は快晴でした。海が近いためカラッとしていて過ごしやすい空気感です。原爆が投下された8月9日は曇っていました。しかし、雲の切れ間から長崎市松山町を爆心地としてプルトニウム型原子爆弾が投下され悲劇が繰り返されたのでした。生徒達は今日も心が重たくなるような惨状を目の当たりにし、当時の人々が抱いた虚しさと悲しみ、そして言語に絶する熱さと痛みについて思いを巡らせることができました。この悲劇を学び、昨日の広島での学びを更に強固なものにできたようです。世界の恒久的な平和実現を祈らずにはいられません。

 午後は世界遺産を学ぶ軍艦島クルーズです。軍艦島は明治時代に産業エネルギーの中心であった石炭を採掘する炭鉱であり、当時は24時間稼働し続け「眠らない島」と呼ばれていたそうです。そのため多くの人手が必要であり、この狭い敷地内で生活するために鉄筋コンクリート造りの建物が多く建てられました。廃坑となった現在は想像以上に風化が酷く、建物の倒壊の恐れが高まっているそうです。軍艦島(正式名称:端島)の栄枯盛衰に触れる貴重な実地研修となりました。

 3日目終了時点で体調不良者はおりません。

 4日目は、長崎市歴史文化博物館、二十六聖人殉教地記念館、出島、軍艦島ミュージアム、グラバー園を巡る長崎市内を中心とした見学研修です。天候は午前中、雨の予報ですが、充実した研修にしてまいります。

 以下に3日目の生徒感想を掲載いたします。

 明日も研修旅行4日目のレポートをお楽しみにしてください。


【長崎原爆資料館 生徒感想】

金澤 右京
 焦げた弁当箱や服、黒ずんだ岩などは広島と同様であった。しかし、原爆によるあまりの高熱により瓦が沸騰し泡がつくという現象には驚かされた。一方、爆心地付近では壊れていない瓦もあり奇妙に思えた。

桑島 鼓太郎
 長崎にB29(通称ボックスカー)によるプルトニウム型原子爆弾(通称ファットマン)が投下され、その爆発により放出される放射線が人体や植物に与える影響、そして熱線の恐ろしさがよく分かった。被爆した人々を助けるために尽力した人々も多くいた。被爆した人々や家族に先立たれ残された人々の心情が多く記録として残されていた。

松井 美空
 長崎の平和祈念像は終戦10年に建てられたそうで、それぞれの体の部位には意味があり、見る人一人ひとりの国や宗教にも合うような意味があるとお聞きした。この時代から多様化的な考えが存在していることに驚いた。さすが長崎だなと思った。


【軍艦島クルーズ 生徒感想】

有賀 保乃香
 昔は人口密度が世界一になるほど人がいて活気があった軍艦島。石炭から石油にエネルギーが代わり炭鉱が閉鎖になると人口が減少。実際に崩れそうなほどボロボロになった軍艦島を目の当たりし、当時の様子を想像すると少し寂しい気持ちになった。

佐藤 美桜
 軍艦島のある地域は台風の通り道であり台風の荒波から建物を守る工夫や、この地で暮らす人々の生活を想像し垣間見ることができました。風化により壊れてしまう前に実際に見ることができてよかった。