本日6月16日は福島成蹊中学校高等学校の創立記念日です。福島成蹊高校は創立110周年になります。
初代校長は熊田子之四郎(くまだねのしろう)先生です。熊田先生は現在の三春町に生まれ、東京帝国大学国文科をご卒業され、教職の道に進まれました。1910年からは福島県立福島高等女学校校長もつとめられました。
その熊田子之四郎先生は、1913年に「理想の教育は私学でこそ」というお考えで「人間・人格教育」「実践・経験の重視」「地域に目を向ける」といった教育理念をもって「福島成蹊女学校」を開校させたのです。「創立記念日」はあくまで「記念日」なので、創立と関係のない日に設定している学校も多いのですが、本校は1913年(大正2年)6月16日に創立記念式典を行っており、本日はまごう方無き「創立記念日」なのです。
例年、創立記念日の前に熊田先生の墓参をするのが本校の恒例でしたが、昨年、熊田先生のお墓がなくなっており、その後の経緯も確認することができませんでした。もし、事情を知っていらっしゃる方がいれば、可能な範囲で教えていただけるとありがたく存じます。
今の本校の教育にも熊田先生の教育理念は引き継がれているように感じます。2004年には男子生徒を受け入れ現在の「福島成蹊高等学校」になりました。今は普通科のみですが、「桃李の精神」が根幹にあることは変わりはなく、さらに、難関大や医学部への進学から就職内定17年連続100%など、生徒がめざす進路の実現にむけて教育が行われています。また、部活動もインターハイ出場を果たすなど活発に行われています。これからも、創立の理念を忘れることなく、社会に貢献できる人材の育成に努めていきたいと思います。