令和5年9月15日㈮・16日㈯に宮城蔵王で中学2年生と3年生が林間教室を行いました。
本来は中学2年生の行事ですが、昨年は実施できなかったため、2学年合同の実施となりました。
この行事は一言で言うと、「自然の中で思いっきり飛び回ろう!」・・・です。
【第1日】
最初のプログラムは登山です。刈田峠(御釜)を出発し、熊野岳、地蔵山頂のお地蔵様までを往復する蔵王連峰縦走です。天気にもめぐまれ、爽快に活動を行うことができました、が・・・
宿泊地の国立花山青少年の家南蔵王野営場まで移動したとたん、大雨が・・・。最近はすでにテントがたっているキャンプ場も多いようですが、林間教室の裏テーマの一つは「自分の手で」です。もちろん、初めてテント設営する生徒がほとんどです。四苦八苦、試行錯誤しながらもなんとか寝床を確保!
食事ももちろん自分たちで作ります。キャンプの定番と言えば、もちろん「カレーライス」。火おこし、野菜を切ることから始めます。そして、見事完成!キャンプで食べるカレーライスがなぜあんなにおいしいのかは七不思議のひとつかも?
楽しみにしていた星座観測は天候のため断念(泣)。代わりに専門の先生から講義をいただきました。星座のスライドを見たり、天体望遠鏡の使い方を実践したり、充実した時間となりました。
【第2日】
1日目の夕方から降り始めた雨が朝方まで降り続けました・・。
しかし、起床時間頃には天候もだいぶ落ち着き、予定通りの活動をおこなうことができました。
まずは朝食づくりです!1日目には苦労した火起こしも、少しずつ上達。飯ごうで炊いた米のおいしさを改めて実感する朝食TIMEとなりました。
いよいよ、林間教室のメインイベント「沢登り」です!雨の影響で例年よりも増水していましたが、おかげさまでダイナミックな沢登りにヴァージョンアップしました(笑)気温もそれほど高くなかったので、恒例のダイブは禁止としましたが、結果的には同等の濡れ具合に・・・。ゴール地点ではテンションもMAXとなって水かけ祭りが始まってしまいました(笑)生徒たちは心が解放されたかのように、全身で沢登りを楽しむことができました!
続いて「イワナつかみ」です!もちろん、生まれて初めて生きた魚をつかむ生徒がほとんどです。ぬめりがあるため、なかなか思うように掴めない様子でしたが、岩の隙間に隠れようとする習性を逆手に取り、動きが鈍くなったところを狙って次々とGETできました!
炊事場に戻り、昼食の準備へ。先ほどつかまえたイワナの下準備も自分たちでおこないました。竹串に刺し、ホクホクのイワナの塩焼きが完成しました。同時に焼きそばとフランクフルトも調理し、お腹いっぱいの昼食となりました!
炊事場の清掃やテントの片付けをおこなった後に、閉校式。
代表生徒からは、この2日間を通して、クラスの団結力がさらに高まり、この力をこれからに生かしていこう!というお話がありました。
成蹊中でおこなう学校行事は、自然体験の要素が大きいため、その時の天候などに大きく影響を受けます。しかし、そのことは、自然は思い通りにならないということを実感できる機会でもありますし、その中で知恵を出し合ったり、工夫を凝らしたりしながら活動することにより、思考力や判断力も培われるはずです。
今回の林間教室は、現代の便利な生活から隔離された環境下の中で、仲間と協力し合い、自然の恩恵をいただきながら、充実した活動が展開できたと思います。





