4月18日(金)~20日(日)に猪苗代町の国立磐梯青少年交流の家で、福島成蹊中学校の新入生(17期生)のオリエンテーション合宿を行いました。
オリエンテーション合宿は「集団作り」「学習習慣・生活習慣定着への動機づけ」を目的に、公共の場での集団行動のいろはや礼儀などを教わりながら、新たに出会った仲間たち、先生方と寝食を共にし互いの理解を深めつつ、6か年の土台となる学習に向かう姿勢を体験的に学びます。
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【1日目】
自己紹介からスタート!まだまだ顔と名前が一致していませんが、この3日間で少しずつ仲も深まっていくことでしょう。
昼食の後は「野口英世記念館」へバスで移動し、見学研修を行いました。同じ福島県民であり、今、自分がいる猪苗代の地で生まれ育った偉人の生涯に触れて思いを深め、これからの自分についての意識を高めることができました。また、館内をクラスメイトと回りながら親睦を深めることもできたようです。
【2日目】
1日目の学習に向かう姿勢や生活上の足りない部分について、その都度指導を受けた生徒たち。事前指導で担任の先生からの「チャレンジングな失敗はOK!」という言葉を思い出し、また前を向いて学習等に取り組むことができました。
午後は合宿のメインイベント「貼り絵制作」です。根気のいる作業ですが、忍耐強く、また、仲間と力を合わせることで大きな成果が生まれることを体験的に学びます。
今回の貼り絵は「過去最難」と教員間で噂になっていただけあり、非常に細かな作業になりましたが、やりがいもその分大きかったのではないでしょうか。
【3日目】
最終日は半日ですが、忙しいスケジュールです。しかし、この2日間で成長した生徒たちは、先々の日程を見越した行動がとれるようになり、さらには隙間の時間を活用して学習する生徒も出てきました。生徒たちの表情には、「余裕」というよりは「自信」が見て取れました。
午前中は恒例の、本田哲朗校長先生による「自然散策」です!
森林の成り立ちや所々に可憐に咲く花について、雄大な猪苗代湖についてなどの様々な話を聞きながら、五感で多くを学びました。自然の中での活動は、これからの行事でもたくさん体験します。自然の美しさや偉大さを感じ取れる人間にも成長してほしいと思います。
3日間のプログラムを終え、疲労感というよりは達成感のある表情がありました。閉校式にて、担任の先生からは、「学校行事は日常をバージョンアップさせる目的もある!ゆっくり体を休めてから、新たな気持ちで元気に学校生活を送っていこう!」というお話がありました。
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今回のオリエンテーション合宿は、17期生としての最初の宿泊行事であり、学習も生活もうまくいかなかったことが多かったことでしょう。
これまでのオリエンテーション合宿も“完璧”にできた先輩など1人もいません!初めての事は、誰しもそう簡単にうまくいかないものです。大切なのは「これから」です。今回の行事を通して、自分には何が足りないのか?どこを改めるべきなのか?が見えてきたはずです。
冒頭でもありましたように、中学1年生という1年間は、6年間の土台づくりとして非常に大切な時間です。今回の学びを生かし、バージョンアップした学校生活を送ってくれることを期待しています!
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【生徒の感想文より】
○貼り絵では部屋の人といっぱい話せて楽しかったです。完成した貼り絵を見たとき、みんながとてもがんばったことがよくわかり、達成感がありました。
○私がこの合宿で学んだことは、協調性と時間の大切さです。学んだことを生かして、これからの学校生活も頑張っていきたいです。
○私はこの合宿でまだまだ勉強不足だと気づきました。合宿の英語テストですべて一発合格できなかったからです。英語の追試も復習をしっかりしたら2回目で合格できたので、努力は必ずついてくるということを胸にこれからもがんばっていきたいです。
○人に話しかけることが苦手でしたが、いろいろな学習や活動の中で自分から話しかけることができ、少し自分の成長を感じられた気がして嬉しかったです。
○野口英世記念館では、野口英世の生涯や感染症について学びました。多くの人の助けとなるような医者になりたいと改めて思いました。
○合宿を終えて、クラスのみんなや先生との信頼関係も深まり、まだ完璧とは言えませんが、当たり前のことも合宿前よりはできるようになり、とても有意義な合宿になりました。





