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令和6年度 生活部講演会

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令和6年度 生活部講演会

2024.05.17

学園

5月16日(木)。中学生を含む全校生徒に対し、生活部講演会がおこなわれました。
講師をつとめていただいたのは、福島大学教育推進機構高等教育企画室の准教授でいらっしゃる前川直哉先生です。
題目は「多様な性と性的マイノリティ」。
多様性な社会とは言いますが、日本は多目的トイレの数が少なかったり、マイノリティの結婚を認めていなかったりと、まだまだ遅れていると感じられることがあります。差別用語を使わずに、誰にとっても生活しやすい環境を作れるように、知識を身につけるところからお話いただきました。
島国である日本は、自分と違うことや人に対して敏感に反応してしまうところがあるのかもしれません。しかし、これからの中学生や高校生は世界に活躍の場を広げたり、今の日本の法律や制度の問題を考える立場になっていったりする可能性があります。そう考えると、さまざまな人々を寛容して生活するための何かを学ぶ機会になったのではないかと思います。
ご講演後の質疑応答は様々な質問が出され、先生も丁寧にお答えいただき、より講演内容が深まったように感じました。

様々な考え方を聞けることはとても貴重な経験となったことでしょう。

【生徒の感想】

日本は他の国と比べて対応が遅れていると感じた。世界で当たり前になっていることが日本では当たり前じゃないことが問題点であり、もっといろんな人が動くべきだと改めて思った。性的マイノリティに該当する人が10人に1人当てはまっているというのも驚きだった。自分が知らないだけで周りにもたくさんいるんだなと思った。少しでも多くの性的マイノリティに該当する人が生きやすい世の中になればいいなと思った。

"差別は言った側が決めるものではなく言われた側や第三者が決めるものであるため自分が差別的な言葉をかけていても気付かなかったりする。だからこそこれからは気をつけていきたいと思った。
自分の周りにはあまりジェンダーの人がいないのかなと思っていたが、もしかしたら言えないだけで困っているのかもしれないと今日の講演を聞いて思った。少しでも自分がそういうのに困っている人の助けだったり相談相手になれたらいいなと思った。"

日常生活の中で自分が知らないうちに差別的な言葉を使っていないか振り返ってみようと思った。
先進国の中でほとんどの国が同性婚が認められている中で、日本は同性婚が認められていない。
同性婚が認められていないのは知っていたが今夏の講演を聞いてなぜ日本だけここまで遅れているのか知りたくなった。

"普通という概念は多角的に見たら存在しないんじゃないかと思いました。
日本で言われているLGBT以外にも性別はあるといわれているので、相手がどういう性別だから、どんな風に扱おうじゃなくて、一人の人間として気を付けようと改めて思いました"