本校では、「世界に誇る『F』プロジェクト」の一環として、福島県を代表する企業である日東紡績株式会社を訪問し、企業見学と研修を実施しました。
当日は、会社の歴史や事業内容に加え、最先端の技術開発や社会への貢献について、担当者の皆様から大変丁寧なご説明をいただきました。また、製造工程の見学では、普段目にすることのできない現場を間近で見学し、世界で活躍する企業のものづくりへの姿勢や高い技術力を学ぶ貴重な機会となりました。
訪問にあたっては、事前に本校からお伝えしていた学習内容を踏まえたガイダンスをご準備いただくとともに、各工程において担当スタッフの皆様が生徒一人ひとりの質問に丁寧にお答えくださいました。その温かいご対応に、生徒・教職員一同、深く感謝しております。
東日本大震災から15年が経過し、本校でも震災を知らない世代の生徒が増えています。そのような中、福島県から世界へと技術を発信する企業を実際に訪れ、その挑戦や復興への歩み、地域への貢献について学ぶことができたことは、生徒たちにとって福島県への誇りや郷土への愛着を育む大きなきっかけとなりました。
今回の学びは、今後実施する探究活動や地域創生に関するプレゼンテーションへとつなげ、生徒自身が福島県の魅力を県内外へ発信していく予定です。
本校では、福島県の「ふくしま共創チーム」の理念に賛同し、地域企業や自治体、研究機関との連携を通して、地域の未来を担う人材の育成に取り組んでいます。今後も「世界に誇る『F』プロジェクト」を通じて、地域とともに学び、福島県の魅力を発信する教育活動を推進してまいります。
~生徒の感想を一部紹介します~
・日東紡の工場見学でグラスファイバー等の製造工程を学び、高い技術力と品質へのこだわりに感銘を受けた 。絹織物から始まった挑戦の歴史や、AI発展による世界的な需要の高まりが強く印象に残っている。
・身近な福島で生活に不可欠な高シェア製品が作られている凄さを実感した。実際に炉や製造機械を見学してワクワクし、グラスファイバーが他にはどのような製品に使われているのかもっと知りたいと感じた。
・繊維会社が電子材料を作る疑問が見学で解消された 。時代の変化に合わせ挑戦を続け、スマホ等に不可欠なグラスファイバーで世界を支える姿に、新しい技術を取り入れ成長し続ける大切さを学んだ。
・髪の毛より細く丈夫なガラス繊維の凄さと、生活を支える製品作りに協力して励む従業員の姿に感動した 。普段使うものが高い技術と努力で作られていると知り、身の回りのものを大切にしようと考えた。
・他社が真似できない高い技術力や厳格な品質管理に驚いた 。環境対策として高リサイクル率や温暖化防止の熱心な取り組みに感動し、スマホや車など今後も需要が増す同社の経験を日常に活かしたいとした。
・グラスファイバーの製造法や日常での役割という問いを持って見学した 。溶解炉や織機の規模、細い繊維がスマホや自動車など身近な生活を支える大切さを学び、疑問を解消できて良い経験になった。
・未来に必要な半導体の重要部品が福島で作られていることを誇らしく感じた 。暑い炉の前でやりがいを持って働く従業員の姿に刺激を受け、大学受験に向けて自分も新たな目標を作ろうと決意した。
・不備なきよう細部まで目を向けて生活を支える従業員の姿勢に感銘を受けた 。硬いガラスを細く柔らかな糸にし、重ねてガラスクロスにする高い技術が身近な福島にあることを非常に誇らしく感じている。
・福島の地域産業の規模を甘く見ていたが、技術力の高さに衝撃を受けた 。ガラスの糸の細さや強度、半導体等へかかる手間に驚き、今回学んだ知識を活かして今後の情報化社会を乗り切っていきたいとした。
・工場の実態を初めて知り、創業者の挑戦姿勢や1600℃の炉、厳格な品質管理に衝撃を受けた。曾祖母が戦時中に同工場で働いていた縁も知り、福島発の技術が世界の未来を支え活躍し続けることを願う。
・「なぜガラスか」という疑問が見学で解消され、先人の苦労を思った 。熱い溶解炉で働く人への尊敬や200本の糸を巻く技術に感動し、世界からの供給が追いつかないほど必要とされている凄さを実感した。
・煙突の煙が水蒸気であることや、髪の毛より細いガラスヤーンの技術に驚いた。第二工場でのガラスクロスの高速な製造や、時間をかける大変な脱油工程が心に残り、日常にない貴重な体験を楽しんだ。