大自然に親しみ、仲間との絆を深める「尾瀬・燧ケ岳登山」の第2日目と最終日の様子をお届けします。
■ 2日目:天候に応じた決断と、尾瀬ヶ原での新たな発見
2日目は、本行事のメインである「燧ケ岳登山」を予定していましたが、あいにくの悪天候に見舞われました。学校として生徒の安全面を最優先に考慮した結果、苦渋の決断ではありましたが登山を中止し、尾瀬ヶ原方面へのトレッキングへと規模を縮小・変更することにいたしました。
登山から木道を歩く平地中心の行程へと変わったことで、生徒たちには体力的なゆとりが生まれました。視線を足元や周囲に向ける余裕ができたことで、湿原に咲く可憐な植物や、静かに響く野鳥の鳴き声など、尾瀬の豊かな自然を五感で満喫することができました。周囲の景色に、生徒たちは「あっ、こんなところに珍しい花がある!」「綺麗な鳥の声がする」と、次々に新しい発見をしていたようです。
その後、訪れたビジターセンターでは、尾瀬の成り立ちや尾瀬沼周辺に生息する動植物に関する充実した展示を見学しました。生徒たちはどれも興味津々で、熱心に解説に目を通していました。特に盛り上がったのは、山小屋へ荷物を運ぶ「歩荷(ぼっか)さん」の体験ブースです。高く積み上げられた重たい荷物を実際に背負い、その想像以上の重さとバランスを取る難しさを身をもって体感しました。過酷な環境を支える人々の努力を肌で知る、貴重な機会となりました。
長蔵小屋での食事は、どれも大変美味しく、生徒たちから歓声が上がりました。山深くの奥地で、これほど手の込んだ美味しい料理をいただけることに、一同深い感動を覚えていました。
夜に予定していた星座観測は、残念ながら曇り空のため実施できませんでしたが、室内でワークシートを用いた学習会を行いました。星座について学び、考えたことをクラスメイトと共有し合う時間は、笑顔があふれる楽しいひとときとなりました。
■ 最終日:無事の帰幕と、3日間の大きな学び
最終日は、長蔵小屋から静かな木道を沼山峠まで歩きました。そこからシャトルバスに乗車して御池まで移動し、全員が無事に福島への帰路につきました。 当初予定していたプログラムのすべてを予定通りに行うことはできませんでした。
しかし、「思い通りにならない天候と向き合うこと」もまた、自然から学ぶ大切な授業です。この3日間を通して、生徒たちは大自然の中で生きることの厳しさや、この美しい環境を守っていくことの重要性など、教科書だけでは得られない多くのことを学び、一回り大きく成長してくれたと感じています。