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歴史を切り開く、全国高総文・将棋部門 優勝!

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歴史を切り開く、全国高総文・将棋部門 優勝!

2023.08.25

高校

 8月3日㈭~4日㈮、鹿児島県指宿市の指宿総合体育館で行われた第47回全国高等学校総合文化祭(2023かごしま総文)の将棋部門で、本校3年の小島佑斗くんが「優勝」の快挙を達成しました!

 この「高校総文」は「文化部のインターハイ」とも言われており、また将棋部門は「第59回全国高校将棋選手権大会」を兼ねておりますので、小島くんは名実ともに、全国の高校生棋士の頂点に立ったことになります。本校の歴史においても、高体連、高文連の大会での全国優勝は初めてのことです。

 学校に戻ってきた小島くんにインタビューしました。

▶日本一になった今の気持ちは?
「今までの努力が報われたという思いが一番です」

▶どんな努力をしてきたんですか?
「詰将棋や棋譜並べと言った基礎練習を毎日怠らずに続けてきました」

▶過去2年は予選敗退。今回も目標は予選突破でしたが、一気に頂点まで駆け上がったのはどうしてだったんでしょうか?
「勝とうと思わなかったことだと思います。全力で楽しむことだけを心掛けました。この中の誰よりも楽しもうと思っていて、気づいたら決勝まで進んでいて勝っていました」

▶決勝はどんな戦いでしたか?
「どちらが有利か分からないままに対局が進みました。持ち時間を使いきって一手30秒の秒読みとなってから、8六桂が攻防手のカギとなって、そこから一気に優勢を拡大し、逃げ切りました」

▶勝った要因はありましたか?
「決勝が行われた指宿白水館は、羽生善治さんや藤井聡太さんも指したことがある『将棋の聖地』です。誰でも緊張する所ですが、決勝が始まる前に、引率の水谷朋之先生が『己のために指すな。みんなのために指せ』という言葉を贈ってくれました。最初、どういう意味か分からなかったのですが、対局の直前になって『一人で戦っているのではなく、関わった人々みんなのために戦う』という意味がスッと腑に落ち、そこからはずっと平常心を保てました。この言葉が無かったら動揺したまま戦っていて、優勝できたかどうかは分からなかったと思います」

▶今後の目標は?
「『一手一手、悔いの無い将棋を指す』ことを、今後一生の目標としています」

 小島くんが成蹊の新たな歴史を切り開いてくれたことに感謝したいと思います。「全国優勝」という快挙を達成したにも関わらず、小島くんの姿勢は前と変わっていません。夏休みにも登校し、生徒会の一員として文化祭の準備をするなど、汗を流しながらさまざまな活動に熱心に取り組んでいます。