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米・ハーバードビジネススクールとの交流(ふくしまの10年後の未来を考えるプロジェクト)

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米・ハーバードビジネススクールとの交流(ふくしまの10年後の未来を考えるプロジェクト)

2018.01.11

学園

1月8日㈪ アメリカのハーバードビジネススクール(HBS)の学生、教授、スタッフのみなさん60名が来校され、本校生との交流を行いました。これは今年度取り組んでいたプログラムである「Project to think about Future of Fukushima 10 years later ふくしまの10年後の未来を考えるプロジェクト~中高生の僕たち私たちが明日を変える~」の総決算として行ったものです。このプログラムは、現在の日本が抱える最も大きな問題の一つである「医療」をテーマに、未来の課題を理解し、それに向かって自分たちは何ができるのかを考え、解決策を探ることを目的としています。

 

「Project to think about Future of Fukushima 10 years later ふくしまの10年後の未来を考えるプロジェクト~中高生の僕たち私たちが明日を変える~」

 

第1回 ガイダンス 7月19日㈬

横浜市立病院緩和ケア内科医師の横山太郎先生にお話をいただきました。現在、横山先生が理事長を務めており、中高生とともに日本の未来を考える「インディコクリエ」の取り組みや日本の医療の現状などについて分かりやすく説明していただきました。

 

第2回 講演会 9月30日㈯

第1部「被災地福島における医療介護問題」医療法人社団養高会高野病院理事長 高野己保先生

原発事故によりほとんどの医療関係者が避難する中、一人で現地に残って避難できない入院患者に対応してきた高野医師のお子さんであり、現在も病院運営に奮闘されている高野己保先生から、高野医師が亡くなり本格化した「医療崩壊」の過程と現在の高野病院の取り組みについてお話をいただきました。

第2部「超高齢化社会を支える在宅医療とは」横浜市立大学医学部医学教育学総合診療医学 袴田智伸先生

高齢化社会の進展により医療費が切迫して長期の入院が制限されるため自宅で療養せざるを得ず通院も困難な高齢者の方々が増える中、在宅医療の使命と袴田先生が実際に取り組んでいる医療システムについてお話をいただきました。

 

 

第3回 医療現場実習

将来、医師などの医療関係の進路を志望する生徒たちが実際に医療介護の現場で実習を行いました。福島赤十字病院、しいの木おうちクリニック、訪問看護ステーションしみず、星風苑の諸病院・施設におもむき、業務の説明を聞き、実習にも取り組みました。お世話になった皆様、たいへんありがとうございました。

 

第4回 講演会 12月9日㈯

「超高齢社会を変えるイノベーションを知ろう~自動運転システムがもたらす世界~」

東北大学未来科学技術共同研究センター長・教授 長谷川史彦先生

東北大学が仙台市と連携し、近未来技術実証特区として推進している自動走行システムの研究の現状と今後の超高齢化社会への応用可能性についてお話をいただきました。

 

 

第5回 HBS(ハーバードビジネススクール)との交流 1月8日㈪

日本で研修中のHBSの学生の皆さんを前に、医療を志す本校の中高生がこれからの日本の医療の在り方についての意見を発表しました。生徒のほとんどは英語によるスピーチを行い、HBSの皆さんからも「中高生が深く考えていることに感心した」「地域への思いに感動した」などのコメントをいただきました。また、経営学を学ぶHBS学生の方々からもそれぞれの観点から意見が出され、予定時間を越えて活発なディスカッションが行われました。また、HBSの皆さんには日本文化体験として本校茶室「自蹊庵」で呈茶を楽しんでいただきました。最後に本校生が「花は咲く」を英語で歌いメッセージとしました。HBSからは感謝状をいただきました。

 

 

 

 

 

 

今回の研修には現在、東北大学、福島県立医科大学の医学部で学んでいる卒業生3名も応援に来てプレゼンテーションなどの協力をしてくれました。このようなさまざまなつながりを大切にし、本校の教育の中から福島、さらには日本、世界に貢献するような医療従事者が生まれることを願っています。