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東京地区大学見学研修会

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東京地区大学見学研修会

2021.11.20

中高

 11月15日㈪~16日㈫に東京地区大学見学研修会を行いました。

 この行事は以前は高校生が行っていましたが、早く大学をイメージできるようにするため、現在では中学2年生が行っています。加えて今回は、昨年コロナ禍で実施できなかった中学3年生と、時期が変わった影響で実施していなかった高校2年生の、計3つの学年が参加しました。

 学校を貸し切りバスで出発。最初の研修は早稲田大学の早稲田キャンパスです。「早稲田歴史博物館」「会津八一記念博物館」を見学。また、広いキャンパスの自由な雰囲気を楽しみました。

 続いて、東京大学は本郷キャンパスが閉鎖中のため、駒場キャンパスを訪問。旧制一高時代の図書館を改修した建物に、美術資料や学術標本、実験機器などが展示されていて、伝統の重みを実感できました。

 宿泊はいつもお世話になる「国立オリンピック記念青少年総合センター」。昭和の東京オリンピックのときの選手村を改築した施設です。夜には東京の大学で学んでいる中高一貫コースの先輩方が来て、受験や大学生活の話をしてくれました。

 2日目は東京理科大学の見学です。「近代科学資料館」では科学発展の歴史が分かりやすくまとめられており、係の方が随行して丁寧に説明していただきました。また、実際に目の前でさまざまな実験を演示してくださいました。

 最後に東京大学本郷キャンパス前に立ち寄り、東大の象徴ともいえる「赤門」の前で記念撮影をしました。

 これらの大学は誰もが名前を知っていて、また、できるなら入学したいとあこがれます。しかし、実際に見たことがある福島の学生はどのくらいいるのでしょうか。それが「テレビで見る場所」でしかないとすれば、本気で志望校として努力することは難しいでしょう。その時点でこういった大学が生活圏内にある首都圏の学生と大きな差がついてしまっているのだと思います。

 今回の研修の最も大きな意味は、これらの日本トップレベルの大学の存在を現実のものとして生徒たちが経験したことにあります。今後、テレビなどで「東京大学」「早稲田大学」「東京理科大学」ということばが出たとき、生徒たちは「どこかの大学」ではなく、明確なイメージを持ち、自分に関わるものとして認識します。それが厳しい受験を乗り越えるための大きなモチベーションにつながっていきます。