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強歩(新コース)を行いました!

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強歩(新コース)を行いました!

2022.05.15

中高

 5月14日㈯、中高一貫コースの強歩が行われました。

 「強歩」は中高一貫コースを代表する行事で、長い距離を歩ききることで心身を鍛えることを目的としています。「強歩を経験して初めて一貫生になる」とも言われます。

 今年は初めてのルートを開拓!飯野町の「UFOの里」までの往復、約24㎞です。

 強歩のこれまでのルートには「猪苗代湖畔」「四季の里往復」などがありますが、もっとも重視するのは「安全の確保」です。2005年の仙台育英高校さんの痛ましい事故は忘れることができません。歩行者専用道路、もしくは歩道が完備していることを前提に、自動車と対面する場所には係教員が立ちます。また、参加生徒は目立つ蛍光色の「たすき」をつけます。このたすきは強歩を完歩した証にもなり、一人ひとりのプライドを象徴します。高校3年生には6本のたすきをつけて歩く生徒もいます。

 当日は雨の予報で実施も危ぶまれましたが、出発時刻には雨も上がり、予定通りにスタートすることができました。気温も寒すぎず暑すぎず、まさしく「強歩日和」!強歩の神様はいつも微笑んでくれます(笑)

 強歩の目的の2つめは「生徒間の親睦を深めること」です。例年は中学校1年生から高校3年生まで学年縦割りの班を結成するのですが、今年は高校生からクラスの絆を深めたいという申し出があり、高校生はクラスごと、中学生は縦割りで歩きました。

 距離的にはいつもよりも短めですが、アップダウンが激しいため、実際の距離よりも長く感じました。目的地のUFOの里に着いたときには生徒たちはかなりの疲労困憊でした・・・。

 ここでうれしい昼食です!冷たい飲み物も配られ、ふれあい館のわきの公園をお借りしてひとときの憩いの時間です。中にはシートをしいて仮眠する生徒も(!)一方、遊具ではしゃぐなどまだまだ力は余っている生徒も。

 もちろん帰りは同じ距離を歩かなければなりません。特に初めて歩く中学1年生はバテてしまうことも。そんなときは先輩がバックアップ。荷物を持ってあげたり、背中を支えたり、励ましのことばをかけながら前に進みます。そのための縦割り班なんです。

 一方、高校生も学年が上がると「体が重くなり、中学生の頃のようには歩けない」とこぼす生徒も(笑)

 参加した者は実感しますが、強歩と受験は同じです。つらくなってやめたくなります。一人ならまちがいなくやめています。しかし、仲間と一緒なので頑張るしかありません。次第に、足を前に出すことしか考えられなくなります。体の痛みで一歩が小さくなります。でも、やめない限りは前に進んでいます。そして、前に進んでいれば間違いなくゴールするのです。

 今年も全員完歩です!

 今回のルートは、生徒会・自治委員会からのアイディアを取り入れ、これまでの一貫コース強歩では例のないルートでした。そして、生徒たちが主体的に取り組んでいることがこれまで以上に感じられました。開会・閉会集会では、生徒会役員が飯野町、UFOの里についての情報をお知らせしたり、全校生徒で掛け声をかけたり、折り返し地点で整列の指示を出したり・・・。3つ目の目的である「リーダー性の育成」も達成できたようです。

 UFOや宇宙人には遭遇できませんでしたが、生徒たちの意外な一面や一生懸命な様子にはたくさん遭遇することができました。一人ひとりが成長した一日となったようです。