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東京大学見学研集会(中学2年生)を行いました。

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東京大学見学研集会(中学2年生)を行いました。

2022.10.23

中高

 10月21日㈮~22日㈯に中学2年生が「東京大学見学研修会」を行いました。

 この研修会は「日本最高峰の教育・研究機関である東京大学を見学することで、今後の進路意識や学習意欲を喚起する」ことを目的としています。

 東京大学は本校中高一貫コースが掲げる進路目標の一つです。首都圏には毎年100名以上の東大合格者を輩出する学校もある一方、福島県からの合格者は県全体で十数名にとどまります。この教育格差をなんとかしていきたいというのが、本校が中高一貫教育を立ち上げた理由の一つです。

 「東京大学」という名前は毎日のようにテレビから聞こえてきます。そして「入学が難しい大学」というイメージが確立しています。しかし、福島の子どもたちの何人が東京大学を実際に見たことがあるでしょうか。「東京大学はどこか別世界にある、自分とは関係のない場所」という先入観を持ってしまうことは想像に難くありません。

 「中学2年生」という、今後の努力によってはまだまだ目標や学力が変わり得る時期に「東京大学」を体感することで、これからの学校生活の質を高めていくことが研修の眼目です。

 1日目の見学は「本郷キャンパス」です。

 本郷キャンパスでは主に専門教育、伝統的な研究を行っており、東大の「顔」とも言える安田講堂を中心に多くの中枢機関があります。

 安田講堂の地下にある中央食堂で昼食をとり、三四郎池や赤門という東京大学を象徴する場所を見ることができました。創学以来の学術標本を展示する「総合研究博物館」の見学や、特別に文学部の朝鮮語研究室にも入れていただきました。ゴシック様式の校舎が建ち並ぶキャンパス全体が独特の威厳を醸しだし、他の大学にはない雰囲気を感じることができました。

 現在、理学部4年に在学している中高一貫コースの先輩が来てくれて、東京大学や受験についてのさまざまな話をしてくれました。直接、東大生の先輩に会ったことで、生徒たちのテンションやモチベーションは大いに高まったようです。

 2日目は「駒場キャンパス」を見学しました。

 駒場キャンパスは主に教養課程の教育と、複数分野を融合した「学際的」な研究が行われています。

 駒場博物館には自然科学分野に加え、美術関連の展示もあり、文系・理系の垣根を越えた「教養」を象徴する施設でした。この日は中高一貫コース卒業生の弟で、東大1年生の学生さんが来てくれて、駒場キャンパスについていろいろと教えて下さいました。

 もちろん、東京大学だけが大学ではありません。しかし、それが選択肢の一つにあるのかないのかでは、受験やその先の学業に臨む姿勢は大きく異なってくるのではないかと思います。この先、13期生の学校生活がどのように変わっていくのか、楽しみに見守りたいと思います。