10月20日(金)、21日(土)の２日間、本校中学２年生が「東京地区大学見学研修会」に行ってまいりました。
この行事では、日本最高峰の研究(教育)機関である東京大学やその地区にある大学を見学します。そして、研究室見学をしたり、先生や学生からお話を聞くなかで、生徒たちが自分の将来を考え、進路意識や日頃の学習意識を高めることを目的としています。
今回、中学２年生が赴いた場所やあった出来事をレポートします。
【10月20日】
はじめに生徒たちが向かったのは、東京大学です。東京大学は全国に51か所もの施設をもっていますが、生徒たちが向かったのは安田講堂や赤門で有名な本郷キャンパスです。生徒たちはまず赤門を、次に正門を、そして法学部棟、安田講堂、三四郎池、図書館、総合研究博物館と、東京大学の歴史を感じられる施設を見学しました。また、会津藩出身の東京帝国大学総長－山川健次郎先生の銅像も見学しました。その威厳ある施設をみて、少しばかり生徒たちは緊張していたようです。下に学生食堂で昼食をとったときの写真を載せてあります。
次に向かったのは東京理科大学です。ここでは数学体験館や近代科学資料館を見学しました。中学２年生は数学が好きな生徒が多いためか、学問のその奥深さに興味津々といった様子でした。
初日の見学は以上となりました。その後は宿泊地である国立青少年オリンピックセンターへ移動し、東京大学OBの方々から講話をいただきました。現在の職種や大学で学んだことや中学生に対するアドバイスなど、大変ためになるお話をいただきました。生徒たちは事前にたくさんの質問を準備していたようで、予定していた時間いっぱいまで質問が続きました。
【２日目】
この日は、東進ハイスクール御茶ノ水校を見学させていただきました。東京大学を目指して努力している同世代の学生を目の当たりにし、生徒たちは刺激を受けていたようです。また、東進さんのはからいで、本校と同じ中高一貫校を卒業した現役東大生と３人１組で座談会をさせていただきました。中学生の時期の生活や意識、そして学習に対するアドバイスなど教えてもらったそうです。東進ハイスクール御茶ノ水校さま、生徒たちにとって大変貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。このときのことを後日生徒たちに聞いたところ、「具体的な目標を持つことができた」と言っていました。良い影響を受けてきたようで何よりです。
そして、最後に東京大学駒場キャンパスへ向かいました。そこでは本校卒業生の佐々木瞭くんが生徒たちを迎えてくれました。学生生活で忙しい中ありがたいかぎりです。佐々木君は学内の案内や福島成蹊中学校・高等学校在学中の話をしてくれました。自分と同じ環境で学生時代を送った先輩の活躍する姿を見て、生徒たちは何を感じたのでしょうか。生徒の感想文の一部を紹介します。
「今回僕は、東京で電車に乗るのは初めてでしたし、東京の同世代の人たちはこんなに勉強をしているのかといった驚きが多かったです。そして出会った人たちはいいます。『中学２年生なら今後の可能性は無限大だよ。』『東京大学は努力して入学する大学だ』僕の気持ちは大きく揺れました。将来どうなっていきたいのか、どういう進路を選択するか、これからじっくりと考え自分なりの答えにたどり着き、一生懸命に頑張っていきたいと思います。」
１泊２日の短い見学研修でしたが、生徒たちが肌で感じて学んだことは大きかったことでしょう。
きっとこれからの彼らの生活に生きてくることと思います。今後も彼らのその成長を見守ってまいりたいと思います。
今回の研修に関係してくださったみなさま、誠にありがとうございました。
